S&P500(えすあんどぴー500)とは
・米国の代表的な株価指数の1つ。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表しています。
(日本の代表的な株価指数に日経平均があります)
・ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している企業から、
業績、業種等をもとに選ばれた約500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したもの
・米国市場全体の約80%の時価総額比率を占めている
・組入銘柄の選定基準
→米国に本拠地がある
→時価総額146億ドル以上(2022年5月時点)
→4四半期連続で黒字であること
→浮動株比率50%以上
さらにS&P500は独自の委員会により、四半期ごとに業績や今後の見通しなどから銘柄の入れ替えが検討されます。
厳格な基準をクリアした優良企業で構成されています。
S&P500はその圧倒的なパフォーマンスから
「世界最強の株式指数」とも言われています。
S&P500は米国株500社の詰め合わせパックです。
S&P500に投資すれば米国全体の80%に分散投資できるということです。
他の指数との特徴の比較
S&P500 | ダウ平均 | ナスダック100 |
・米国の大型株約500銘柄 ・米国の取引所に上場する 米国企業 ・米国市場の時価総額の80%をカバー ・時価総額加重型 |
・米国を代表する30銘柄 ・株価平均型 |
・ナスダック株式市場に上場する大型株100銘柄 ・米国以外も含む ・新興企業が多い ・情報技術中心 金融・エネルギーは 含まれていない ・時価総額加重型 |
上位構成銘柄
銘柄 | ティッカー | 分野 | 割合 | |
1 | アップル | AAPL | 情報技術 | 6.7% |
2 | マイクロソフト | MSFT | 情報技術 | 5.9% |
3 | アマゾン | AMZN | 一般消費財・サービス | 3.3% |
4 | テスラ | TSLA | 一般消費財・サービス | 2.0% |
5 | アルファベット クラスA | GOOGL | コミュニケーションサービス | 1.9% |
6 | アルファベット クラスC | GOOG | コミュニケーションサービス | 1.8% |
7 | バークシャーハサウェイ | BRKB | 金融 | 1.7% |
8 | ユナイテッドヘルス・グループ | UNH | ヘルスケア | 1.3% |
9 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | ヘルスケア | 1.3% |
10 | エヌビディア・コーポレーション | NVDA | 情報技術 | 1.3% |
出典 S&P Global (JULY 29, 2022)
※「割合」は eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)目論見書 より
こちらがS&P500の上位10銘柄です。
アルファベットはグーグルです。
GAFAMをはじめ、誰もが聞いたことがある大企業ばかりです。
S&P Globalでは各銘柄の構成比率は公開されていませんので、S&P500の値動きに連動する成果を目指す投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の目論見書より割合を載せています。
上位10社で全体の約27%を占めています。
時価総額加重平均のため、時価総額の大きい銘柄を多く組み込む、時価総額が小さい銘柄は少なく組み込みます。
時価総額=株価×株数のため、人気のある大企業の割合を厚くするということになります。
※GAFAM(ガーファム)とは、メジャーIT企業の5社(Google、Amazon、Facebook(現在はMeta)、Apple、Microsoft)のこと。頭文字をつなげたものです。
S&P500セクター別構成比率
セクター | 割合 | |
1 | 情報技術 Information Technology | 27.9% |
2 | ヘルスケア Health Care | 14.3% |
3 | 通信サービス Communication Services | 11.5% |
4 | 一般消費財 Consumer Discretionary | 10.6% |
5 | 金融 Financials | 8.4% |
6 | 資本財 Industrials | 7.8% |
7 | 生活必需品 Consumer Staples | 6.6% |
8 | 公益事業 Utilities | 4.4% |
9 | エネルギー Energy | 3.0% |
10 | 不動産 Real Estate | 2.9% |
11 | 素材 Materials | 2.5% |
出典 S&P Global (JULY 29, 2022)
S&P500は情報技術の割合が4分の1以上と高いですが、11の分野にわたる幅広い業種で構成されています。
他の株価指数とのパフォーマンス比較
S&P500の過去のリターンを他の指数と比較しながら見ていきます。
あくまでも過去のリターンですので、今後も同じリターンが得られる保証はありません。
・S&P500とダウとの比較
1990年1月~2022年11月
S&P500(青)、ダウ平均(オレンジ)
S&P500は+1116%
ダウ+1216%でちょっといい。
・S&P500とナスダック総合との比較
1990年1月~2022年11月
S&P500(青)、ナスダック総合(紫)
S&P500は+1116%、ナスダックは+5706%
S&P500も凄いですが、ナスダックが凄すぎです。
・S&P500と日経平均との比較
1990年1月~2022年11月
S&P500(青)、日経平均(赤)
安定の日経平均・・・( ;∀;)
S&P500に投資できる商品
S&P500の値動きに連動する商品(インデックスファンド)に投資することで、S&P500指数と同様のリターンが得られます。もちろんリスクもあります。
また、インデックスファンドは、コスト(信託報酬)が安いのが特徴です。
・投資信託
ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国債投信 | 0.0968% |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | SBIアセットマネジメント | 0.0935% |
iFree S&P500インデックス | 大和アセットマネジメント | 0.2475% |
投資信託の特徴として、「1000円だけ買う」のような少額投資が可能です。
毎月1万円積み立てのような買い方ができます。
・ETF(上場投資信託)
銘柄 | コード・ティッカー | 信託報酬 | |
国内ETF | MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 | 2558 | 0.077% |
国内ETF | iシェアーズS&P500米国株ETF | 1655 | 0.0825% |
米国ETF | バンガード・S&P500ETF | VOO | 0.03% |
米国ETF | SPDR S&P500 ETF | SPY | 0.09% |
ETFは通常の株と同じようにリアルタイムで売買可能です。
◆ETFのメリット
・リアルタイムで売買できる(指値、成行注文も可)
・信託報酬が低い
◆米国ETFのデメリット
・税金が少し面倒くさい
(米国で課税された後、日本で課税される二重課税がある。外国税額控除をするには確定申告が必要)
SBI証券では「SBI ETFセレクション」の対象銘柄は買付手数料が無料です!
VOOが対象に入ってます。
これはうれしいですね。
初心者の方におすすめなのは投資信託の方ですね。少額から投資できますし、ネット証券だと購入手数料もかかりません。
慣れてきてからETFに挑戦してみるのがいいと思います。
それではまた(^^)/
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