【サクッと解説】NASDAQ100とは
NASDAQ(ナスダック)とは
・アメリカの株式市場の1つ
・ハイテクやIT企業が中心で、新興企業が多く上場しています。
NASDAQ100(指数)とは
ナスダック上場企業のうち、金融銘柄を除く、時価総額上位100銘柄のこと。
NASDAQ100指数はこの時価総額上位100社の時価総額過重平均で算出した数値。
・NASDAQに上場されている企業であれば米国以外も対象
・毎年12月に定期的に銘柄の入れ替えが行われる。
NASDAQ総合(指数)とは
ナスダック市場に上場している全ての銘柄約3,000社の時価総額加重平均で算出した数値
ナスダック上場銘柄3,000社のうち、上位の選ばれた100社がNASDAQ100銘柄ということですね。
他の指数との特徴の比較
S&P500 | ダウ平均 | ナスダック100 |
・米国の大型株約500銘柄 ・米国の取引所に上場する 米国企業 ・米国市場の時価総額の80%をカバー ・時価総額加重型 |
・米国を代表する30銘柄 ・株価平均型 |
・ナスダック株式市場に上場する大型株100銘柄 ・米国以外も含む ・新興企業が多い ・情報技術中心 金融・エネルギーは 含まれていない ・時価総額加重型 |
S&P500についてはこちら↓
上位構成銘柄
銘柄 | ティッカー | 分野 | 割合 | |
1 | アップル | AAPL | 情報技術 | 12.58% |
2 | マイクロソフト | MSFT | 情報技術 | 10.92% |
3 | アマゾン | AMZN | 一般消費財 | 6.14% |
4 | テスラ | TSLA | 一般消費財 | 3.97% |
5 | アルファベット クラスC | GOOG | 情報技術 | 3.90% |
6 | アルファベット クラスA | GOOGL | 情報技術 | 3.73% |
7 | メタ・プラットフォームズ | META | 情報技術 | 3.15% |
8 | エヌビディア・コーポレーション | NVDA | 情報技術 | 3.03% |
9 | ペプシコ | PEP | 一般消費財 | 2.17% |
10 | コストコ・ホールセール | COST | 一般消費財 | 2.00% |
出典 Nasdaq (fact sheet NASDAQ-100/2021.12.31)
こちらがNASDAQ100指数の構成上位銘柄10社です。
GAFAM(※)をはじめ、誰もが聞いたことがある世界のIT市場を牽引する有名企業ばかりです。
アルファベットはグーグルの持株会社です。
上位10銘柄でNASDAQ100時価総額の50%以上を占めます。
時価総額加重平均のため、時価総額の大きい銘柄を多く組み込む、時価総額が小さい銘柄は少なく組み込みます。
時価総額=株価×株数のため、人気のある大企業の割合を厚くするということになります。
※GAFAM(ガーファム)とは、メジャーIT企業の5社(Google、Amazon、Facebook(現在はMeta)、Apple、Microsoft)のこと。頭文字をつなげたものです。
NASDAQ100セクター別構成比率
セクター | 割合 | |
1 | 情報技術 Information Technology | 56.94% |
2 | 一般消費財 Consumer Discretionary | 19.24% |
3 | ヘルスケア Health Care | 6.41% |
4 | 通信 Telecommunications | 5.65% |
5 | 資本財 Industrials | 5.40% |
6 | 生活必需品 Consumer Staples | 4.67% |
7 | 公益事業 Utilities | 1.42% |
8 | 素材 Materials | 0.27% |
出典 Nasdaq (fact sheet NASDAQ-100/2022.6.30)
NASDAQ100は情報技術の割合が非常に高いという特徴があります。
57%と過半数を占めています。
S&P500の構成セクターは以下になります。
S&P500の方がNASDAQ100に比べると広範囲のセクターにまたがっています。
NASDAQ100には金融セクター、エネルギーセクター銘柄がありません。
他の株価指数とのパフォーマンス比較
NASDAQ100の過去のリターンを他の指数と比較しながら見ていきます。
あくまでも過去のリターンですので、今後も同じリターンが得られる保証はありません。
・NASDAQ100、NASDAQ総合、S&P500の比較
1990年1月~2022年11月
ナスダック100(紫)、ナスダック総合(薄紫)、S&P500(青)
NASDAQ100は+5706%、
NASDAQ総合は2587%、
S&P500は+1116%
ナスダック100が凄すぎる。
・NASDAQ100と日経平均との比較
1990年1月~2022年11月
ナスダック100(紫)、日経平均(赤)
安定の日経平均・・・( ;∀;)
2022年 年初来チャート
2022年は米国の政策金利利上げ、金融引き締めの影響で株価は下がっています。
長期では上記の通り右肩上がりのチャートでしたが、どの期間を切り取るかでチャートは変わってきます。
NASDAQ100に投資できる商品
NASDAQ100の値動きに連動する商品(インデックスファンド)に投資することで、NASDAQ100指数と同様のリターンが得られます。もちろんリスクもあります。
一般的にインデックスファンドは、コスト(信託報酬)が安いのが特徴です。
・投資信託
ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 大和アセットマネジメント | 0.495% |
eMAXIS NASDAQ100インデックス | 三菱UFJ国債投信 | 0.44% |
投資信託の特徴として、「1000円だけ買う」のような少額投資が可能です。
毎月1万円積み立てのような買い方ができます。
・ETF(上場投資信託)
国内ETF
銘柄 | コード | 信託報酬 | 純資産(百万) | |
NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信 | 1545 | 為替ヘッジなし | 0.22% | 50,252 |
上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 2568 | 為替ヘッジなし | 0.275% | 5,748 |
MAXISナスダック100上場投信 | 2631 | 為替ヘッジなし | 0.22% | 14,040 |
iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジなし) | 2840 | 為替ヘッジなし | 0.22% | 4,064 |
上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり | 2569 | 為替ヘッジあり | 0.275% | 18,031 |
MAXISナスダック100上場投信(為替ヘッジあり) | 2632 | 為替ヘッジあり | 0.22% | 7,691 |
iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジあり) | 2841 | 為替ヘッジあり | 0.22% | 4,960 |
米国ETF
銘柄 | ティッカー | 信託報酬 |
インベスコQQQトラストシリーズ1 | QQQ | 0.20% |
ETFは通常の株と同じようにリアルタイムで売買可能です。
◆ETFのメリット
・リアルタイムで売買できる(指値、成行注文も可)
・信託報酬が低い
◆米国ETFの注意点
・税金が少し面倒くさい
(米国で課税された後、日本で課税される二重課税がある。外国税額控除をするには確定申告が必要)
SBI証券では「SBI ETFセレクション」の対象銘柄は買付手数料が無料です!
QQQが対象に入ってます。
これはうれしいですね。
他に、iFreeレバレッジ NASDAQ100(レバナス、2倍)、NASDAQ100 3倍ブルなど、日々の動きに2倍、3倍とレバレッジをかけた商品もありますが、値動きが大きいため、初心者の方にはおすすめしません。
1つの投資信託を購入するだけで、NASDAQ100の100社に分散投資できるのがインデックス投資の魅力です。
初心者の方におすすめなのは投資信託の方ですね。少額から投資できますし、ネット証券だと購入手数料もかかりません。
慣れてきてからETFに挑戦してみるのがいいと思います。
それではまた(^^)/
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